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2026年10月14日

冬至とは?|2026年は12月22日(火)。ゆず湯とかぼちゃ、「一陽来復」のこと

冬至とは?|2026年は12月22日(火)。ゆず湯とかぼちゃ、「一陽来復」のこと

2026年の冬至(とうじ)は、12月22日(火)です。国立天文台の暦要項では、太陽が冬至点を通るのは日本時間で12月22日の朝5時50分ごろとされています。

冬至は、一年でいちばん昼が短く、夜が長い日。日本では、この日にゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べたりする習わしがあります。

でも、どうしてゆずなのか。どうしてかぼちゃなのか。いちばん暗い日なのに、なぜ「おめでたい」とも言われるのか。ひとつずつ、やさしくほどいてみます。

この記事でわかること

  • 冬至はどんな日か(2026年は12月22日)
  • 「一陽来復(いちようらいふく)」という、冬至のもうひとつの名前
  • ゆず湯に入る理由(語呂合わせと、からだを温める知恵)
  • かぼちゃと「ん」のつく食べ物の言い伝え
  • 冬至に、そっと参加するなら

冬至は、どんな日?

冬至は、一年を24に分けた季節の目じるし「二十四節気(にじゅうしせっき)」のひとつです。太陽がいちばん南に寄り、北半球ではお昼の太陽がいちばん低く、昼がいちばん短く、夜がいちばん長い日になります。

日付は年によって少しずれ、だいたい12月22日ごろ。2026年は12月22日(火)です。

昔の中国や日本の暦(太陰太陽暦)では、冬至は暦を計算するときの出発点として、とても大切にされてきた日でもあります。季節の細かな移ろいについては「七十二候」の記事でも書いています。

いちばん暗い日は、明るさが戻りはじめる日

冬至には「一陽来復(いちようらいふく)」という呼び名があります。「陰(暗さ・寒さ)がきわまって、陽(明るさ・あたたかさ)がひとつ戻ってくる」という意味です。

冬至を境に、太陽は少しずつ高くなり、昼がだんだん長くなっていく。だから、いちばん暗いこの日は、ここから良くなっていく始まりの日でもある、と考えられてきました。今では「悪いことが続いたあと、やっと良い方へ向かう」という意味でも使われる言葉です。

この感覚は日本だけのものではありません。百科事典には、冬至を太陽の誕生日や、太陽がよみがえる日と見る考え方が世界の各地に見られ、冬至の前後に火をたく祭りなどが行われてきたことが紹介されています。

東京・早稲田の穴八幡宮(あなはちまんぐう)では、毎年冬至から節分までのあいだ、「一陽来復」と書かれたお守りが授与され、多くの人が訪れるそうです。

どうして、ゆず湯?

冬至の日には、ゆずの実を浮かべたお風呂「ゆず湯」に入る習わしがあります。いまも銭湯で行われている、身近な冬の風物詩です。

理由としてよく言われるのは、ことばの語呂合わせです。

  • 「冬至(とうじ)」と「湯治(とうじ)」——湯治は、お湯に入ってからだを治すこと
  • 「柚子(ゆず)」と「融通(ゆうずう)」——年の瀬のお金のやりくりがうまくいくように、という願いを重ねる、という話もあります

そして、語呂合わせだけではありません。昔から「ゆず湯に入ると風邪をひかない」「ひび・あかぎれが治る」と言われてきました。ゆず湯は、薬草などを入れたお風呂「薬湯(くすりゆ)」の一種とも考えられています。寒さが本格的になる時期に、からだを芯から温めるための暮らしの知恵だったのでしょう。

かぼちゃと、「ん」のつく食べ物

冬至にかぼちゃを食べる家も多いと思います。「冬至にかぼちゃを食べると中風(ちゅうぶ・脳卒中のこと)や風邪にかからない」と言われ、この習わしは江戸時代に広まったと考えられています。夏にとれたかぼちゃは日もちがよく、野菜の少ない冬に栄養をとる工夫でもありました。

かぼちゃは、関西では「なんきん」とも呼ばれます。ここから、冬至に「ん」のつくものを食べると運がつく、という言い伝えもあります。

  • なんきん(かぼちゃ)
  • にんじん
  • きんかん
  • うどん

ほかにも、こんにゃくや小豆(あずき)のおかゆを食べる地域もあります。どれも、寒い時期にからだを温め、元気を取り戻すことにつながる食べ物です。

冬至に、そっと参加するなら

特別な準備はいりません。

  • 12月のスーパーや八百屋さんで、ゆずを1〜2個買ってお風呂に浮かべてみる(肌が敏感な方は、袋に入れたり、短い時間にしたりするのがおすすめです)
  • 夕ごはんに、かぼちゃの煮物や「ん」のつくものをひと品
  • 旅行中なら、近くの銭湯をのぞいてみる。冬至の日にゆず湯を用意している銭湯もあります

そして、夕方。いつもより早く暗くなる空を見ながら、「明日から、すこしずつ昼が長くなる」と思ってみてください。それだけで、冬至はちょっとだけ明るい日になります。

おわりに

一年でいちばん短い昼。いちばん長い夜。

冬至は、その暗さのいちばん底で、「ここから戻ってくる」と小さく喜ぶ日です。ゆずの香りのお湯と、あたたかいかぼちゃで、からだをいたわりながら。

2026年の冬至は12月22日(火)。湯気の向こうで、来る年の光を、そっと待ってみませんか。

参考

  • 国立天文台「令和8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節」
  • コトバンク「冬至」(日本大百科全書、世界大百科事典、百科事典マイペディア、精選版 日本国語大辞典 ほか)
  • コトバンク「柚子湯」(世界大百科事典「薬湯」「浴用剤」「銭湯」)
  • imidas 年中行事「冬至」
  • 早稲田大学「穴八幡宮 一陽来復のお守りを求めて」