意味
「一期」は一生、「一会」は一度の集まり。同じ人と何度会っても、まったく同じ時間は二度と来ない。だから一回一回の出会いを、一生に一度のものとして大切にする、という心構えを表します。禅語として茶室の掛軸にも掛かり、日常会話にもっとも浸透した禅のことばのひとつです。
出どころ
幕末の大老・井伊直弼(いいなおすけ)が茶の湯の書『茶湯一会集(ちゃのゆいちえしゅう)』で、茶会の心得として「一期一会」と記したことで広まったとされます。千利休の弟子・山上宗二(やまのうえそうじ)の書に「一期に一度の会」という表現があり、そこがもとだとする説明が一般的です。くわしくは、この連載の「一期一会とは?」の記事に書いています。
今日の暮らしで
家族や友人との何気ない会話も、同じ瞬間は二度と来ません。「また今度」を一回だけ「今日」に変えてみる。それがいちばん簡単な実践です。
参考にした資料
- 井伊直弼『茶湯一会集』
- 『山上宗二記』
- 全国坐禅会マップ「心に響く禅語20選」 https://zazenmap.jp/articles/zen-words/
このページは禅の教義を解説するものではなく、ことばが一般にどう読まれているかを紹介するものです。解釈は宗派や指導者によって異なります。