意味
「足もとを見よ」。玄関に「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」と書かれているのを見たことがある方もいるかもしれません。履物をそろえなさい、という実際の注意であると同時に、他人や遠くのことより、まず自分の今の立ち位置を見なさい、という意味で読まれます。
出どころ
宋代の禅僧、五祖法演(ごそほうえん)が三人の弟子と夜道を歩いていたとき、灯りが消えて、それぞれに今の心境を言わせたところ、弟子の一人(圜悟克勤・えんごこくごんとされます)が「看脚下」と答えた、という逸話が禅の書物に伝わります。灯りが消えたら、まず足もと。そのまま禅語になりました。
今日の暮らしで
何かを始める前に大きな計画ばかり立ててしまうとき、人の失敗が気になって仕方ないとき。視線を自分の足もと、つまり今日やれる一歩に戻すことばです。靴をそろえることから始めてもいいと思います。
参考にした資料
- 『五灯会元』巻十九 五祖法演章
- 『禅林句集』
このページは禅の教義を解説するものではなく、ことばが一般にどう読まれているかを紹介するものです。解釈は宗派や指導者によって異なります。