意味
「見性」は自分の本性を見ること、「成仏」は仏になること。人の心の奥にはもともと仏としての性質(仏性)が備わっていて、それに気づくことがそのまま悟りである、という考えを表します。特別な何かになるのではなく、本来の自分に立ち返る、という読み方が一般的です。
出どころ
「直指人心」と対になる、禅宗の四聖句のひとつです。達磨のことばとして伝えられますが、定型句としての成立は後代とされます。臨済宗大本山円覚寺の管長が公案について「明らかにしようとしているのは、己の心がそのまま仏であるということ」と書いているのは、このことばの内容そのものです。
今日の暮らしで
「自分には何か足りない」と感じるとき。足りないものを外に探す前に、すでに手の中にあるものを数えてみる。見性は、遠くを見ることではなく、足もとを見ることに近い、と説明されます。
参考にした資料
- 禅宗四聖句
- 臨済宗大本山円覚寺 横田南嶺管長「臨済宗と曹洞宗の違い」 https://www.engakuji.or.jp/blog/35313/
- 全国坐禅会マップ「心に響く禅語20選」 https://zazenmap.jp/articles/zen-words/
このページは禅の教義を解説するものではなく、ことばが一般にどう読まれているかを紹介するものです。解釈は宗派や指導者によって異なります。