The master within

主人公

しゅじんこう

物語の主役、ではなく、自分の中の本来の自分。

意味

いまでは小説や映画の主役を指すことばですが、もとは禅語で、他人の期待や世間の価値観に流されない「本来の自分」を指します。自分の中にいる、自分の主人。日本語の「主人公」という使い方は、この禅語がもとになったと説明されることが多いです。

出どころ

『無門関』第十二則「瑞巌主人公(ずいがんしゅじんこう)」に見えます。瑞巌和尚は毎日、自分に向かって「主人公」と呼びかけ、自分で「はい」と答えていた。「目を覚ましているか」「はい」「いつか人にだまされるなよ」「はい、はい」。自分で自分を呼び、自分で答える、という話です。

今日の暮らしで

流行や周りの意見に流されていると感じたら、瑞巌和尚のまねをしてみる。「主人公」「はい」「これ、本当に自分が望んでいるか」「……」。答えに詰まったところが、見どころです。

参考にした資料

このページは禅の教義を解説するものではなく、ことばが一般にどう読まれているかを紹介するものです。解釈は宗派や指導者によって異なります。