意味
いまでは小説や映画の主役を指すことばですが、もとは禅語で、他人の期待や世間の価値観に流されない「本来の自分」を指します。自分の中にいる、自分の主人。日本語の「主人公」という使い方は、この禅語がもとになったと説明されることが多いです。
出どころ
『無門関』第十二則「瑞巌主人公(ずいがんしゅじんこう)」に見えます。瑞巌和尚は毎日、自分に向かって「主人公」と呼びかけ、自分で「はい」と答えていた。「目を覚ましているか」「はい」「いつか人にだまされるなよ」「はい、はい」。自分で自分を呼び、自分で答える、という話です。
今日の暮らしで
流行や周りの意見に流されていると感じたら、瑞巌和尚のまねをしてみる。「主人公」「はい」「これ、本当に自分が望んでいるか」「……」。答えに詰まったところが、見どころです。
参考にした資料
- 『無門関』第十二則(瑞巌主人公)
- 全国坐禅会マップ「心に響く禅語20選」 https://zazenmap.jp/articles/zen-words/
このページは禅の教義を解説するものではなく、ことばが一般にどう読まれているかを紹介するものです。解釈は宗派や指導者によって異なります。