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2026年10月24日

勤労感謝の日はいつ?|2026年は11月23日(月)。新米を神さまに供える「新嘗祭」との関係をやさしく

勤労感謝の日はいつ?|2026年は11月23日(月)。新米を神さまに供える「新嘗祭」との関係をやさしく

2026年の勤労感謝の日は、11月23日(月)です。土日とあわせて、11月21日(土)からの三連休になります。

勤労感謝の日は、働くことを大切にし、実りを祝い、おたがいに「ありがとう」を伝えあう日です。そしてこの日には、もうひとつの顔があります。古くから続く、その年の新しいお米を神さまに供える「新嘗祭(にいなめさい)」の日でもあるのです。

「祝日なのは知っているけれど、何の日かはよく知らない」。そんな方に向けて、11月23日のお話をやさしくほどいてみます。

この記事でわかること

  • 2026年の勤労感謝の日はいつ?
  • 法律に書かれた、この日の意味
  • もうひとつの顔、新嘗祭
  • どうして11月23日なの?
  • 「新嘗祭」から「勤労感謝の日」へ
  • 田の神さまをもてなす、能登の「あえのこと」
  • はじめての人が、そっと過ごすなら

2026年の勤労感謝の日はいつ?

勤労感謝の日は、毎年11月23日と決まっています。春分の日のように年によって日付が動くことはありません。

2026年の11月23日は月曜日。土曜・日曜とつながって、11月21日(土)〜23日(月)の三連休になります。紅葉の見ごろとも重なりやすい時期です。

法律に書かれた、この日の意味

勤労感謝の日は、1948年(昭和23年)にできた「国民の祝日に関する法律」で定められた祝日です。法律には、この日の意味がこう書かれています。

「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」

「たつとぶ(尊ぶ)」は、大切にするという意味。働くことを大切にし、ものが生み出されることを祝い、みんなでおたがいに感謝しあう日、ということです。

「働いている人に感謝する日」と思われがちですが、法律のことばを読むと、働く人も、支える人も、おたがいさまという温かさがあります。

もうひとつの顔、新嘗祭

11月23日は、宮中で新嘗祭(にいなめさい)が行われる日でもあります。「新嘗」は、その年に穫れた新しい穀物(新穀)を味わうこと。

宮内庁の説明によると、新嘗祭は天皇陛下が新穀を神々にお供えして恵みに感謝し、そのあと陛下ご自身も召し上がるお祭りです。宮中で毎年行われるお祭りのなかで、最も重要なものとされています。

神社本庁によると、この日にあわせて全国の神社でも、新穀の収穫に感謝するお祭りが行われます。神さまに供えたものを一緒にいただく——お正月のおせちにも通じる考え方です。

どうして11月23日なの?

新嘗祭は、もともと旧暦11月の卯(う)の日に行われていました。十二支の「卯」がめぐってくる日なので、毎年日付が変わっていたのです。(どの卯の日にあたるかは、辞典によって説明が少しちがいます)

明治のはじめに暦が太陽暦に切り替わると、明治6年(1873年)からは11月23日に固定されました。國學院大學の研究者の解説によると、改暦の年にあたる11月の2度目の卯の日が23日だったことから、この日に定まったそうです。

「新嘗祭」から「勤労感謝の日」へ

戦前の11月23日は、「新嘗祭」という名前の祭日でした。戦後、祝日の決まりがあらためて整えられ、1948年に「勤労感謝の日」という名前の国民の祝日になります。

前述の國學院大學の解説では、名前を決めるときには「新穀感謝の日」「生産感謝の日」なども候補にあがり、戦後の暮らしを支える国民の働きに目を向けて「勤労」が選ばれた、と紹介されています。

こうして11月23日は、宮中の新嘗祭はそのままに、国民みんなの祝日としては「勤労感謝の日」という、ふたつの顔を持つ日になりました。

田の神さまをもてなす、能登の「あえのこと」

実りに感謝する行事は、宮中や神社だけのものではありません。各地の家々にも、収穫を感謝する習わしが伝わってきました。

そのひとつが、石川県の奥能登に伝わる「あえのこと」です。毎年12月5日、農家の主人が田んぼから田の神さまを家に迎え、お風呂に案内し、ごちそうの膳でもてなします。そして2月9日、田の神さまはふたたび田んぼへ送り出されます。

あえのことは国の重要無形民俗文化財に指定され、2009年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。目に見えない神さまに、まるでお客さまのように話しかける姿には、「ありがとう」を形にする日本の暮らしの心が表れています。

はじめての人が、そっと過ごすなら

勤労感謝の日に、決まった過ごし方はありません。だからこそ、小さなことで十分です。

  • 新米をいただく……炊きたてのごはんをひと口。「今年もお米が実ったんだな」と思うだけで、新嘗祭の心にそっと触れられます。
  • 身近な人に「ありがとう」……家族、同僚、いつものお店の人。法律のことばどおり「おたがいに」感謝しあう日です。
  • 近くの神社をのぞいてみる……新嘗祭にあわせたお祭りが行われていることがあります。日時は神社ごとにちがうので、気になるところを調べてから出かけてみてください。

おわりに

11月23日は、実りに感謝する古いお祭りの日であり、おたがいの働きに感謝しあう祝日です。

2026年は11月23日(月)。三連休のどこかで、新米のごはんをひと口。そして、だれかにひと言「ありがとう」。それだけで、この日の意味にそっと触れられると思います。

同じ11月の行事として、七五三や酉の市の記事もどうぞ。

参考

  • 内閣府「国民の祝日について」
  • 宮内庁「主要祭儀一覧」
  • 神社本庁「恒例祭|おまつりする」
  • コトバンク「新嘗祭」「勤労感謝の日」「あえのこと」(デジタル大辞泉、精選版 日本国語大辞典、日本大百科全書(ニッポニカ)、世界大百科事典 ほか)
  • マイナビキャリアリサーチLab「『勤労感謝の日』とは?古代の天皇祭祀の視点からその起源と意味を理解する」(國學院大學研究開発推進機構 木村大樹氏)