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2026年10月23日

おせち料理はいつ食べる?|2027年は1月1日(金)から三が日。年神さまと一緒にいただく、願いを詰めた料理

おせち料理はいつ食べる?|2027年は1月1日(金)から三が日。年神さまと一緒にいただく、願いを詰めた料理

おせち料理をいただくのは、元日(2027年1月1日・金)から三が日(1月3日・日)のあいだが目安です。

おせちは、お正月に迎える年神(としがみ)さまにお供えし、家族でいただく料理です。黒豆、数の子、田作り……。重箱のひとつひとつに、新しい一年への小さな願いが込められています。

「なんとなく食べているけれど、意味はよく知らない」。そんな方に向けて、おせちの基本をやさしくほどいてみます。

この記事でわかること

  • おせちはいつ食べる?
  • 「おせち」ということばの由来
  • 年神さまと、一緒にいただく料理
  • どうして重箱に詰めるの?
  • 祝い肴(いわいざかな)三種——関東と関西のちがい
  • 料理に込められた願い
  • はじめての人が、そっと楽しむなら

おせちはいつ食べる?

おせちは、元日から三が日(1月1日〜3日)にかけていただくのが一般的です。2027年の元日は金曜日、三が日の終わりの1月3日は日曜日にあたります。

辞典(百科事典マイペディア)では、おせちは三が日のあいだ食べられるよう、日持ちがよく、冷めてもおいしいものを取り合わせて重箱に詰める、と説明されています。味つけがやや濃いめなのも、日持ちさせるための工夫です。

「おせち」ということばの由来

「おせち」は、「御節供(おせちく)」を略したことばです。「節(せち)」は、季節の節目になる日のこと。

もともとおせち料理は、人日(1月7日)・上巳(3月3日)・端午(5月5日)・七夕(7月7日)・重陽(9月9日)の五節句など、節目の日に用意する料理全般を指していました。そのなかでも、とりわけ大切なお正月の料理だけを、いまは「おせち」と呼ぶようになりました。

年神さまと、一緒にいただく料理

お正月は、豊作と幸せをもたらす年神さまを、家に迎える行事です。年末の大掃除も、門松も、もとは年神さまを迎えるための準備でした。(正月飾りの記事もどうぞ)

農林水産省の解説によると、おせちはもともと神さまにお供えした料理を、あとから家族でいただくものでした。年神さまと同じものを食べることで、福を招き、災いを祓うと考えられていたそうです。

おせちは、ごちそうであると同時に、神さまとの食卓でもあるのです。

どうして重箱に詰めるの?

農林水産省によると、江戸時代になると、お供えは飾るだけのものになり、食べられる祝い肴を重箱に詰めるようになりました。この形が、いまのおせちにつながっています。おせちの原型ができたのは、江戸時代の終わりごろとされています。

ただ、いまは重箱に詰めなくても、お皿に盛ってもいいとされています。冷蔵庫のある暮らしなら、作りたてをおいしくいただくのも理にかなった考え方です。

祝い肴三種——関東と関西のちがい

おせちのなかでも、「これだけは」といわれるのが祝い肴(いわいざかな)三種です。祝い肴とは、お祝いの席でいただく酒の肴のこと。

辞典(デジタル大辞泉)によると、

  • 関東では、黒豆・数の子・ごまめ(田作り)の三種
  • 関西では、黒豆またはごまめ・数の子・たたきごぼうの三種

を用いることが多いそうです。土地によって「三種」の顔ぶれが少し変わるのも、おせちのおもしろいところです。

料理に込められた願い

おせちの料理には、語呂合わせや見た目にちなんだ願いが込められています。農林水産省が紹介しているものから、代表的なものを。

  • 黒豆……「まめに(まじめに、元気に)働けるように」
  • 数の子……卵がたくさんあることから、子孫繁栄
  • 田作り……材料のカタクチイワシを田畑の肥料にしたことから、豊作
  • たたきごぼう……家の仕事がしっかり根づくように
  • 昆布巻き……「よろこぶ」に通じる
  • えび……腰が曲がるまで長生きできるように
  • きんとん……黄金色から、豊かさ・金運
  • れんこん……穴があいていることから、先の見通しがよい
  • 紅白かまぼこ……めでたさと魔よけ

意味づけには、土地や家によって少しずつちがう説明もあります。「うちではこう聞いた」という話があれば、それも大切にしてください。

はじめての人が、そっと楽しむなら

おせちを全部そろえるのは、なかなか大変です。でも、お正月の気分を味わうのに、重箱いっぱいの料理は必須ではありません。

たとえば、黒豆をひと皿だけ。お店で買った数の子を少しだけ。ひと口食べる前に、「今年もまめに、元気で」と心のなかで願ってみる。それだけでも、立派なおせちの時間だと思います。

日本で年を越す旅行者の方は、年末になるとデパートやスーパーにおせちの食材やセットが並びます。ひとつ手に取ってみるのも、日本のお正月にそっと触れる方法です。

おわりに

おせちは、年神さまと一緒にいただく、願いを詰めた料理です。

ひとつひとつの意味を知ると、黒豆の一粒、数の子のひと口が、すこし特別に見えてきます。大晦日の過ごし方は大晦日の記事でも紹介しています。

2027年の元日は金曜日。新しい年のはじめのひと口に、小さな願いをのせてみてください。

参考

  • コトバンク「御節料理」(デジタル大辞泉、精選版 日本国語大辞典、ブリタニカ国際大百科事典、百科事典マイペディア ほか)
  • コトバンク「祝い肴」(デジタル大辞泉、日本大百科全書(ニッポニカ) ほか)
  • 農林水産省「おせちは一年の幸を願う料理。おせちを知って作ってみよう!」(Let’s!和ごはんプロジェクト)
  • 農林水産省『aff(あふ)』2017年12月号